LPOとは
LPOとは、マーケティング用語の一つで、ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)という意味の言葉です。
実際にはWebページに於いて、そのサイトを訪問する人が最初に訪れるページ(「ランディングページ」と言います)を工夫することで、そのサイトを訪問した人が問い合わせをしたり、サイトを通じて商品購入をしたりする割合を高めることを指します。
インターネットを利用する人は、最初に訪問するページを見た時にそのサイトについて、いかに簡単に自分の目的とする情報を得る事が出来るかどうかといった点でサイトのことを判断します。そして、自分が探している情報を見つける事が出来ない場合は、直ぐに別のサイトに移動してしまいます。
そのため、LPOではランディングページのメニューの充実や検索機能を高めることで、目的の情報を得やすくするといったことが行われます。
実際にWebサイトを運営する場合、お問い合わせや会員登録、商品購入などの目標を設定しますが、なかなか目標に至らない場合があります。そういう時に実施するのがSEOやリスティング広告などのネット広告等ですが、それには費用が発生します。
LPOではそうしたSEOや広告に対する費用対効果を高めることを目的として行います。
では、LPOの大まかな流れを見てみましょう。
まず、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用し、現在Webサイトを利用する人はどういった目的で訪れているのか、どこからアクセスしているのか、どういった検索ワードでアクセスしているのか、といった現状を知り、傾向と対策を練る事になります。
次に、それらをチェックし、Webサイトの問題点を洗い出してどうすれば良いか、どういう状況にすれば利用価値が高いコンテンツだと閲覧者に判断してもらうことが出来るかを考え、コンテンツを充実させたり、分かりやすい表示にします。
勿論、LPOを行ったからといって簡単にWebサイトにおける問題点が全て解決するという訳ではありません。また、状況は刻一刻と変化しているため、当初は問題がなかった内容でも、時間が経てば改善点が見えてくることもあります。
こうした問題点を明らかにすること、そしてその点の改善を継続して行っていくことによって、ランディングページ自体が訪問者にとって利用価値が高いWebサイトと次第に判断されるようになります。
特にWebサイトを閲覧する場合、利用者は最初のページ(ランディングページ)を3秒から5秒程度見ただけで自分に合っているかどうかを判断してしまう場合が多い為、短時間で分かりやすく、理解してもらいやすいサイト作りを行うことも必要となります。また、CV率を高めるために1枚ものの縦長のホームページ(狭義の意味で“ランディングページ:LP”と呼ばれることもあります)にすることも有効です。
こうした点について配慮しながら、サイトを訪問する人が最初に訪れるであろうページ(ランディングページ)の改善を行っていく為に必要な作業がLPOなのです。