VXガスのミサイルから身を守る方法
北朝鮮を巡る情勢が緊迫してきています。
国会でも安倍首相が北朝鮮の弾頭ミサイルに化学兵器が搭載される可能性について言及していました。
そこで、今回は、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、その弾頭に神経ガスであるVXガスが搭載されていたらどう行動するか、について見てみることにしましょう。
前段として、まず、VXガスの特性について見てみます。
VXガスの特性
VXガスは琥珀色をした油状の液体で、神経伝達を麻痺させる最も毒性の強い人工神経ガスである。無臭性で揮発性が高い。VXガスに晒されると数分で症状が出る。大量に触れた場合、痙攣、嘔吐、呼吸困難、意識障害、心肺停止が生じる。
VXガスと言えば、オウム真理教がVXガスを使った襲撃事件を起こし、死者も出ていますが、最近、金正男氏がマレーシアで北朝鮮の工作員により暗殺された時にも使用されたと言われています。
VXガス被害者の治療としては、アトロピンやPAMなどによって解毒ができます。
また、VXガスの除染方法としては、水酸化ナトリウムや過酸化水素によりVXガスを分解することができます。しかし、分解物にも毒性があるため、直射日光等で自然分解するのを待つことが必要です。
北朝鮮のミサイルにVXガスが搭載されていた時の対処法
VXガスは呼吸器から吸収されるだけでなく皮膚からも吸収されますので、身を守るためにはガスマスクと防護服が必要(ガスマスクだけではダメ)です。
と言っても、ガスマスクと防護服を用意している人はほとんどいないと思いますので、北朝鮮からミサイルが発射されて日本に着弾する情報を受け取ったら、速やかにできるだけ頑丈な建物または地下鉄などの地下施設へ退避しましょう。
北朝鮮のミサイルにVXガスが搭載されていて、近距離に着弾した場合は、屋内から外に出ず、例えば自宅の場合であれば、換気扇を止めて、窓や玄関に目張りをするなどして、外気ができるだけ入らないようにしましょう。
そして、外出は避け、テレビやインターネットを通じて情報収集を行い、政府・自治体の指示に従うようにしましょう。
北朝鮮からのミサイルの弾頭が神経ガス・生物兵器だったら・・・
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