ZMOT(ジーモット)とは
ZMOT(ジーモット)という言葉が近年聞かれるようになっていますが、今回は、そのZMOTについて詳しく見ていきましょう。
ZMOTとは(Zero Moment of Truth)の略でGoogleが2010年に提唱したものです。ZMOTは簡単に言うと、消費者がインターネットにおける口コミやSNSでの情報を元に商品やサービスの購入を決定しているマーケティングモデルのことです。
ZMOTにおいても、店舗やサイト上で商品やサービスを購入する最終的な目的は従来のものとは変わりません。ただ、近年の消費行動では、店舗やサイトを訪れる前に多くの人がインターネット上に散らばる口コミやSNS上の情報を集めて購入を決定しており、従来のようにチラシを配ったり、ダイレクトメールで購買意欲を喚起するといった手法が通用しなくなってきつつあります。この点を理解して、ZMOTを上手に取り入れたマーケティングを行っていくことが大切です。
テレビコマーシャルや新聞折込広告、公共の場所におけるポスターなどを使って商品やサービスを知ってもらうことは大事です。それに加えて、重要になってくるのがGoogleなどの検索エンジンや、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSの存在です。
購入したいものがある時、消費者はパソコンやスマートフォンなどのデバイスを使って、検索エンジンやSNSで調べるのが一般的になっています。他人から一方的に与えられる情報だけでなく、自らの行動で欲しい情報を探そうとする行動を、ZMOTでは重要視します。
従来型のマーケティングモデルでは、メーカーや販売店が相手一人と対話する形で売り込みをしますが、インターネットではメーカーや販売店だけでなく、一般人も商品やサービスの情報を提供しています。つまり、一人に対して多くの情報提供者が存在する状態です。
例えば、消費者は、個人ブログのレビュー記事を読んだり、多数の人が書き込める掲示板、ネットショップのレビュー欄などで商品やサービスの評価を確認しています。
この行動(ZMOT)を理解して、商品のマーケティングを意識しなければ成功をおさめることができません。検索エンジンの検索キーワードを調べれば、今の人が求めているニーズを知ることができますし、SEOなどを効果的に使って、消費者が求めている情報を見つけやすい状態にすることも大切になってきます。
実際のリアルな店舗であっても、サイトのSEOによる検索順位を意識したり、SNSでの情報発信を心がけたりして、ZMOTを取り入れたマーケティングを行っていくことで、売上アップに繋げることが可能になるでしょう。