直江兼続 最後の言葉〜辞世の句

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直江兼続 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、直江兼続の最後の言葉として、直江兼続の辞世の句を紹介してみることにします。

直江兼続の最後

直江兼続は、戦国大名 上杉景勝に仕えた武将です。NHKの大河ドラマ「天地人」の主人公として放送されていたのでご存知の方も多いと思います。豊臣秀吉から徳川家康へ政権が移る動乱の時代を生き抜き、関ヶ原の戦いで徳川家康に敵対して減封された(会津120万石 → 米沢30万石)ものの、上杉氏存続に尽力し、1620年1月23日 江戸鱗屋敷(現在の警視庁がある場所)で病死しました。享年は60歳前後と言われています。

そんな直江兼続の辞世の句と言われているのが以下の句(漢詩)で、直江兼続が亡くなる3ヶ月前に詠んだ詩です。

直江兼続 辞世の句

「独在他郷憶旧遊
 非琴非瑟自風流
 団々影落湖辺月
 天上人間一様秋」

この歌を現代文に訳すなら、

独り他国の地にあり、かつてこの地に遊んだことを思い出す。琴や瑟は奏でられていないが、自然と風流な気分になる。月は湖に影を落とし、天上界も人間界も一様に秋である。

といったところでしょうか。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この直江兼続の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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