陶晴賢 最後の言葉〜辞世の句

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陶晴賢 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、陶晴賢(すえ はるたか)の最後の言葉として、陶晴賢の辞世の句を紹介してみることにします。

陶晴賢の最後

陶晴賢は、周防国(現在の山口県)を治めた戦国武将 大内義隆の重臣です。主君である大内義隆より謀反の嫌疑を掛けられた陶晴賢は、挙兵して主君を倒して大内家の実権を掌握しましたが、同じく大内家の家臣であった毛利元就と戦い、1555年10月16日「厳島の戦い」で敗れて自刃しました。享年34歳前後と言われています。

そんな陶晴賢の辞世の句と言われているのが以下の句(短歌)です。

陶晴賢 辞世の句

「何を惜しみ 何を恨みん 元よりも この有様に 定まれる身に」

この歌を現代文に訳すなら、

こうして死ぬことは生まれたときより定められていたことだ。今さら何を惜しみ、何を恨むことがあろうか。

といったところでしょうか。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この陶晴賢の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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