キャリアアップ助成金とは?

経営に役立つ用語

キャリアアップ助成金とは?

キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金とは、非正規雇用の人を正規雇用に切り替えていく等、働く人のモチベーションが上がりやすい状態を作っていく為に支給される助成金です。

雇用する側からすれば、正規雇用で雇うよりも、非正規雇用で雇う方が都合が良い事も多く、その為、非正規で採用した人は、余程の事がない限り、ずっと非正規のままという事も多くなっています。

それを踏まえ、キャリアアップ助成金では、非正規雇用の人を正規雇用する、もしくは有期雇用として雇った人を無期雇用とする事で、1人につき20万円や40万円の助成金が受けられるようになっています。

非正規雇用や有期雇用の場合、今現在で必要なお金を稼ぐという事が目標になりやすく、キャリアアップを考える事がないまま時間が過ぎていく事も少なくありません。その結果、非正規雇用や有期雇用の人は、長期的な目で見た場合に戦力になりにくい状態となってしまいます。

もちろん、非正規雇用の人でも仕事はしっかりする人も多いのですが、将来を期待しにくい状態となり、仕事に対するモチベーションも上がりづらい状態になってしまう可能性があります。

それに対して、正規雇用になったり、無期雇用になることで、仕事に対してしっかりとやりがいを感じ、その先のキャリアアップを考えるように変えていくべきです。そして、働く人の意識が変われば、一緒に働く人のモチベーションも上がり、その上、生産力や企業全体の能力向上にも繋がっていきます。こうした状態を作る為に、キャリアアップ助成金が支給されています。

ただ、キャリアアップ助成金を受給する為には資本金や常時雇用する労働者の人数等の条件があり、更に、キャリアアップ計画書を作成し、労働局長の認定を受ける必要があります。

そして、無制限に、非正規雇用の人を正規雇用にする事ができる、有期雇用の人を無期雇用にできるという訳ではなく、人数には上限があり、その範囲で正規雇用や無期雇用の人を増やしていくことになります。

また、雇用形態を変えればそれで終わりという訳ではなく、最低でも6ヶ月はその雇用を維持していく必要がある為、助成金の為に一時的に雇用形態を変えるということはできないようになっています。

雇用形態が変われば、仕事に対する考え方やモチベーションが大きく変わる人は多くいます。
ただ、資金的な問題で雇用形態を変えることが難しいと考える事業主も多いでしょう。そんな場合は、キャリアアップ助成金を上手く活用し、正規雇用や無期雇用として働く人を増やしてみてはどうでしょうか?

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