デジタルタトゥーとは?

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デジタルタトゥーとは?

デジタルタトゥーとは

デジタルタトゥーとは、インターネット上に半永久的に残り続ける「消せないネガティブ情報」のことを指します。一度入れてしまうと消すことが難しい刺青(タトゥー)になぞらえた造語です。

具体的には、

  • ツイッターなどSNSでの書き込みが炎上し、氏名などの個人情報が大量にインターネット上に残ってしまったケース
  • 不法行為などによって、2ちゃんねるなどの掲示板やブログに氏名などの個人情報が大量に書き込まれて、削除不能になったケース
  • 犯罪行為が大手ニュースサイトなどに取り上げられ、氏名などの個人情報が削除不能になっているケース
  • 過去の交際相手などの「リベンジポルノ」によって画像や動画が大量に拡散された結果、削除が事実上不可能になってしまったケース

などが代表的な「デジタルタトゥー」です。デジタルタトゥーの特徴としては、インターネット上で短期間で広範囲に拡散する為、拡散の防止が難しく、拡散後はインターネット検索結果に長期間に渡って情報が残ってしまうところにあります。

一旦、「デジタルタトゥー」がインターネット上に残ると、その情報を消す依頼をGoogleなどの検索会社(検索エンジン提供会社)や情報を掲載するサイト運営者に行うことになります(このことを「忘れられる権利」とも言います)が、「表現の自由」の権利との兼ね合いもあり、情報を消すことは非常に難しい現状です。

【関連記事:忘れられる権利とは?

近年、ツイッターやFacebookなどのSNSの普及によって、個人が不特定多数の人に対して情報発信することができるようになりましたが、意図せず不法行為をSNSなどに公開することも多く発生して、一気に情報が拡散するケースも多く見られます。

気軽にSNSを使える時代になったからこそ、遵法精神を持ち、自分を律していく必要があります。「デジタルタトゥー」を意識して、ちょっとした気の緩みが、その後の人生に暗い影を落とさないようにしたいものです。