今回は士業のネット集客についてのお話です。
数年前まで士業はネット集客が難しいと言われていましたが、ここ2~3年、ネット集客で急成長した士業事務所が出てきたことで、ネット集客を主軸に据えて起業する士業も増えています。士業といっても、弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・行政書士・社労士・不動産鑑定士など様々な業種があり、「士業=ネット集客に向く」という訳ではありません。
では、どの士業がネット集客に向いて、どの士業がネット集客に向きにくいのでしょうか?
一般的にネット集客に向くのは、B to C の業種です。なかなか顧客層が見えずアプローチが難しい場合のプル型(インバウンド型)の集客に最も効果的です。
B to B については、ネット集客ができないという訳ではありませんが、なかなかホームページやブログ、FacebookなどのSNSで自社の特徴を理解してもらうのは難易度が高めで、効果を産むまでに時間も掛かってきます。余程、規模が大きい士業事務所でもなければ、B to C を中心にした業務を行っている場合に、ネット集客は効果的と言って良いでしょう。
こういったことを踏まえ、例えば、過払い金や債務整理関係、離婚・金銭トラブル、相続などを扱う弁護士・司法書士(一部、行政書士)、個人事業主や小規模企業を扱う税理士、起業支援や飲食店などの許認可を行う行政書士などはネット集客に向くと思います。
一方、向きにくい士業としては、公認会計士・社労士・不動産鑑定士あたりでしょうか。
ネット集客に向きやすい場合は良いのですが、ネット集客に向きにくい業種の場合は、ホームページなど最低限の媒体&コストに抑え、ブログやSNSに過度な時間&労力を割かず、他の士業など人と会う時間へ振り向けることをおすすめいたします。