バリュープロポジションとは「提供価値」などと訳されることが多く、海外や外資などではよく耳にする言葉であるといえます。
つまり自分の会社の製品やサービスを通じて、どのような価値が得られるかということを表し、バリュープロポジションこそが、利用者がその会社の製品やサービスを購入する場合の理由になるということです。
それでは、良いバリュープロポジションの条件とはどのようなものなのでしょうか。
まずは、その商品やサービスを利用することで、利用者がほかの会社よりも秀でていると感じる必要があります。つまり良いバリュープロポジションとは、自分の会社の強みであり、利用者が感じる価値を掛け合わせたものでできているということです。
良いバリュープロポジションとしては、利用者の問題をどうやって解決するのか、利用者がその商品やサービスを購入するメリット、他社の製品との違いの三つが条件となるでしょう。
それでは、そもそもなぜバリュープロポジションが必要となるのでしょうか。
どの業界においても、すでに市場は成熟して企業同士で激しい競争が起こっています。インターネットが頻繁に使われるようになり、あらゆるところで情報を手に入れることができます。これまでに素晴らしいと思われていた技術も、すぐに普通のこととなってしまい、あらゆるビジネスの場面で差別することができなくなっています。
自分の会社の商品やサービスを利用してもらうためには「なぜこの会社のこの商品でなければならないのか」ということを理解しなければ買ってもらうことはできません。つまり「なぜこの会社のこの商品でなければならないのか」という答えが、バリュープロポジションになるということです。
それではバリュープロポジションはどのように作ればよいのでしょうか。
まずは必要な情報を整理しましょう。利用者のニーズをとらえて、それと同時に自分の会社の商品やサービスの強み、他社との優位性について把握し整理しておく必要があるでしょう。
良いバリュープロポジションを作るコツとしては、自社の商品やサービスの特徴を3秒で分かるようにすること、利用者の立場に立ちそれを利用することで得られる効果を表現すること、自分の会社だけができること、あいまいな言葉や専門用語を使わないようにすることが挙げられます。
これらを守り、いくつかのバリュープロポジションをかき出し、修正する作業を繰り返すことで、徐々に良いバリュープロポジションができあがっていくでしょう。