今回はもう少し掘り進めて、レスポンシブデザインで制作したホームページやランディングページの短所について触れてみましょう。
検索エンジン最大手のGoogleがレスポンシブデザインを推奨していることもあって、最近、レスポンシブデザインでできたホームページが増えてきました。
一般的にはレスポンシブデザインの短所として「制作の難易度が高い」「デザインや機能の自由度が劣る」ことが挙げられますが、ことネット集客の観点から見るとレスポンシブデザインの最大のネックは「ホームページを開く時のスピードの遅さ・重さ」です。
参考までにGoogleが出しているホームページのスピードを計測するツール(PageSpeed Insights)を使ってホームページ(トップページ)の遅さ・重さを具体的な数値で比べてみましょう。
ちなみにこのツールでは100点満点でスピードを計測、数値が大きい方がスピードが速く、数値が小さい方がスピードが遅くなっています。レスポンシブデザインでない従来型のホームページ、レスポンシブデザインのホームページをそれぞれ20個ランダムに抽出して、平均値と最小値・最大値を記載してみると、
1.レスポンシブデザインでない従来型のホームページの場合
・平均値:72
・最大値:80
・最小値:65
2.レスポンシブデザインのホームページの場合
・平均値:45
・最大値:69
・最小値:13
GoogleのPageSpeed Insightsの数値だけでなくホームページを開いた時の体感もほぼ数値と同じく、レスポンシブデザインの方が圧倒的に重く遅い印象です。
ホームページの重さ(軽さ)はホームページのお問い合わせ率(CV率/CVR)に大きく影響します(過去記事:「あなたのサイトは表示まで5秒以上掛かりませんか?」)ので、この数値の格差はネット集客の観点からは致命的になります。
では、レスポンシブデザインのホームページは使い物にならないのでしょうか?
実はちょっとした工夫を積み重ねることによって、挙動が軽く開くのが早いレスポンシブデザインのホームページを作ることが可能です。当社ではネット集客をしたいクライアント様向けに多くのレスポンシブデザインのホームページを作っていますが、いずれもスピードが速いのが特徴です。
参考までに上記のツール(PageSpeed Insights)を使い、20個のサイトをランダムに抽出して、平均値と最小値・最大値を記載してみると、
3.当社制作のレスポンシブデザインホームページ
・平均値:70
・最大値:82
・最小値:59
となっています。
デザインや機能を気にする方は多いのですが、ホームページのスピードも同様以上に気にしていただきたいと切に思います。