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人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
という中国の古書「読史管見」が出典の故事成語です。
「人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)」とは
「人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)」とは、
「出来うる限りの努力をして、結果は運命に任せる」という意味の言葉です。
では、出典となった「読史管見」の一節を見てみましょう。
中国 東晋の名臣であった謝安が前秦の苻堅率いる大軍をを淝水で破った(淝水の戦い)時のエピソードとして「人事天命」の言葉を取り上げています。
謝公、宗社の存亡を以て之を決す。人事を尽くして天命に聴す。
とあり、現代文に訳すなら、
謝安は国の存亡をかけて決心をした。やるべきことはやったから後は天命にまかせる。
といった感じになります。
受験や就活など「人事を尽くして天命を待つ」局面はたくさんあります。人生のターニングポイントにおいては「やることをやれば、後は天命に任せる」そういった割り切りも必要だと思います。