北条氏直 最後の言葉〜辞世の句

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北条氏直 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、北条氏直の最後の言葉として、北条氏直の辞世の句を紹介してみることにします。

北条氏直の最後

北条氏直は、相模国(今の神奈川県)を中心に支配した戦国大名の一人です。北条早雲から始まる後北条氏の五代目当主として、父 北条氏政とともに最大版図を築き上げましたが、豊臣秀吉の小田原征伐を招いて3ヶ月に渡る籠城の末敗れ、父 氏政は切腹、北条氏直自身は高野山で蟄居が命じられることになります。

その後は、秀吉から許されて1万石を与えられた北条氏直でしたが、程なく病死してしまいます。1591年12月19日のことでした。享年は31歳前後だったようです。

そんな北条氏直の辞世の句と言われているのが以下の句です。

北条氏直 辞世の句

「結びして 解くる姿は かはれども 氷のほかの 水はあらめや」

この歌を現代文に訳すなら、

氷を手に取ると溶けて姿は変わるけれど、氷も水も同じものなのだ。

といったところでしょうか。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この北条氏直の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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