十返舎一九 最後の言葉〜辞世の句

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十返舎一九 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、十返舎一九の最後の言葉として、十返舎一九の辞世の句を紹介してみることにします。

十返舎一九の最後

十返舎一九は、江戸時代後期に活躍した作家・絵師です。「東海道中膝栗毛」などの作品で後世に名を残した十返舎一九ですが、1831年9月12日に亡くなりました。享年は66歳前後だったと言われています。

そんな十返舎一九の辞世の句と言われているのが以下の句(短歌)です。

十返舎一九 辞世の句

「この世をば どりゃおいとまに せん香の 煙とともに 灰左様なら」

この歌を現代文に訳すなら、

そろそろこの世からお暇しましょう。線香の煙とともに灰になったら、ハイ、さようなら

といったところでしょうか。

洒落っ気がある辞世の句ですね。

死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この十返舎一九の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?