売掛金をなくして間接コストを軽減

経営豆知識

売掛金をなくして間接コストを軽減

売掛金をなくしてみた

当社ではホームページ経由でご注文をいただく、営業スタイルを取っています。その為、全体の約半数が新規取引先になります。

1年ほど前は、後払いもしくは作業の進捗に応じて代金をいただいていましたが、あるタイミングから売掛金にすることを止めて代金前払い制に変えました。

サラリーマンの時はあまり意識したことはありませんでしたが、自分で会社を経営してみると、意外なほど 代金支払いの遅延 があることに驚きます。代金未払い(未収金)になることはほとんどないのですが、代金支払い遅延は日常茶飯事と言って良いでしょう。

代金支払いと言っても、入金が数日遅れるだけなら良いのですが、半月遅れや、中には数ヶ月遅れになるケースも。

【参考記事:払ってくれない売掛金を回収-2つの方法を試してみた

お客様の代金支払いが遅れることによって、会社経営に色々と影響が出てきます。
一番は「資金繰り」。企業にとって一番シビアな部分です。売掛金を当てにして先行投資をしていたりすると、代金支払いが遅れることで一時的に資金がショートし、「黒字倒産」ということにもなりかねません。

「支払いは遅れるけれどこの日に確実に入金する」とお客様側からご連絡をいただくケースが稀にあり、その場合は、その日までの辛抱ですが、通常は入金いつになるかわからない、なしのつぶての状況で、そうなると最悪入金がないことを含めて資金繰りを考えておく必要があり、また再請求や入金管理など事務も増えていきます。

そして、こういった諸々の業務に付随して確実に間接的なコストがかさむ訳で、最終的にこのコスト分を商品・サービス価格に転嫁していく必要がでてきます。

お客様を区別する訳ではありませんが、お約束通りの支払期限が守っていただいている大多数のお客様へ影響が出ることを避ける為に、当社では売掛金をなくし代金前払い制に変更した次第です。実際、経理作業に関わる間接コストは確実に下がり、当社のサービスのコストパフォーマンス向上に寄与しています。

御社でもできるところから売掛金をなくしてみてはいかがでしょうか?