小異を捨てて大同につく

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小異を捨てて大同につく

小異を捨てて大同につく
(しょういをすててだいどうにつく)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

小異を捨てて大同につく
(しょういをすててだいどうにつく)

という中国の有名な古書「荘子」が出典の故事成語「大同小異(だいどうしょうい)」がもとになった言葉です。

「小異を捨てて大同につく(しょういをすててだいどうにつく)」とは

「小異を捨てて大同につく」とは「小さな意見の違いがあっても、 多数が支持する意見に従う」という意味です。

ちなみに、「小異を捨てて大同につく」のもとになった「大同小異」は「小さな違いはあっても大差がない」ことを指します。

では、「大同小異」の出典となった「荘子」の一節を見てみましょう。

大同にして小同と異なる、此を之れ「小同異」と謂ふ。万物、畢く同じく、畢く異なる。此を之れ「大同異」と謂ふ。

とあり、現代文に訳すなら、

世の中には大同にして小同と異なるものがあり、これを「小同異」という。逆に万物ことごとく同じく、ことごとく異なるものがあり、これを「大同異」と言う。

といった感じになります。

「小異を捨てて大同につく」といえば、仕事をする中で、大局に立って小さなこだわりを捨てるべき時があります。

自分の意見を持つことも、もちろん大切なことですが、組織をうまく動かすためには「小異を捨てて大同につく」ことも重要だと言えるでしょう。

 

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