意気揚揚(いきようよう)

故事成語 故事成語・ことわざ

意気揚揚(いきようよう)

意気揚揚(いきようよう)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

意気揚揚(いきようよう)

という中国の有名な古書「史記」が出典の故事成語です。

「意気揚揚(いきようよう)」とは

「意気揚揚(いきようよう)」とは、
「威勢が良く、誇らしげに振る舞う様子」を指します。「意気揚揚」は「意気揚々」とも書くこともあります。

では、出典となった「史記」の一節を見てみましょう。

晏子斉の相と為る。出づるに、其の御の妻、門間よりして其の夫を闚ふ。

其の夫相の御と為り、大蓋を擁し、駟馬に策ち、意気揚揚として甚だ自得するなり。

既にして帰るや、其の妻去らんことを請ふ。

とあり、現代文に訳すなら、

晏子は斉の宰相だった時に外出した。晏子の御者の妻が、門の間から夫の姿をうかがっていた。

その夫は、晏子の御者として、大きな日よけを車に付け、四頭の馬に鞭をあてながら、威勢良く誇らしげに振る舞っていた。

やがて夫が外出先から帰って来ると、妻は「離婚をしたい」と夫に願い出た。

といった感じになります。

立派な体格にもかかわらず、御者の身分に甘んじて誇らしげにしている夫の姿を見て、妻は離婚を申し出たのですが、夫はその後、改心して謙虚な態度に改めたそうです。

自信に満ち溢れ「意気揚揚」な態度で振る舞うだけでなく、人に接する時は謙虚さは大事にしたいものです。謙虚に振る舞うことは、きっとあなたを助けてくれると思います。

 

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