昨今、誤った情報を流す「フェイスニュース」が話題になっています。
フェイクニュースは、世論操作や話題作りなどのために、発信者の側が「嘘の情報」や「偏向した情報」を意図的に報道するのがほとんどで、SNSの普及により、センセーショナルな「嘘情報」が短期間による拡散するなど大きな社会問題になっています。
報道は第4の権力と呼ばれ、「報道の中立性」や「事実を報道する」ことは報道の大前提であるはずなのですが、マスコミの代表格である大手新聞社といえども、フェイクニュースとは無縁ではなく、結論ありきで捏造記事や裏取り取材をせず誤った情報を掲載した例が過去にも散見されます。比較的新しい例をいくつか挙げると、
- 沖縄のサンゴ礁に朝日新聞の記者が落書きを行い、自作自演の報道を行った「朝日新聞 “サンゴ礁事件”」
- 慰安婦問題について、朝鮮人女性を強制連行したという吉田清治氏の証言を真偽不明のまま報道した「朝日新聞 慰安婦誤報問題」
- 福島第一原発にいた職員の9割が吉田所長の命令に違反し第二原発へ撤退したと誤報した「朝日新聞 吉田調書問題」
- 「iPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施した」とする森口尚史氏の虚言を報道した「読売新聞 森口氏誤報問題」
などがあり、特に朝日新聞の3例は結論ありきのフェイクニュースと言われても仕方がないかもしれません。
では、我々一般大衆がこういった誤報やフェイクニュースに “騙されない” ためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
誤報やフェイクニュースに “騙されない” ためには「新聞に書かれている情報を鵜呑みにしない」ことが重要です。そのために必要なのが、新聞の情報を「客観的な事実」と「主観の報道」に分けることです。
新聞には様々なニュースが取り上げられています。ただ、新聞に書かれた情報には客観的に見て正しいものと、新聞社側の思想信条や考え方で様々なバイアスが掛かっているものが存在しています。
例えば、スポーツニュースで「〇〇と△△が戦って、2−1で〇〇が勝った」というのは客観的な事実ですが、「〇〇の新戦力が躍動!」とか「〇〇が辛くも逃げ切る」などの見出しや論評は、編集側の主観による報道です。
こうして切り分けた新聞報道を「編集側の主観の部分」だけ切り取ってみていくと、特に政治報道に関して「保守政権のイメージを落とそうとする」センセーショナルな見出しや論評が多いことに気付かされます。保守・革新を問わず、論調に一貫性があって真実を追求するのであれば良いのですが、保守政治に対しては粗探しのように追求する割に、革新政治の都合が悪い話題には触れないというダブルスタンダードが目立ちます。
こういった昨今の新聞報道を見ていると、新聞というメディアは基本的に “反体制” の側に立っているジャーナリズムと言えそうです。新聞は「中立公正」「真実の追求」といったスタンスで捉えている方が多いかもしれませんが、現状では、大多数の新聞は “反体制派の機関紙” “左翼系の機関紙” と考えた上で読むようにしておくと、誤報やフェイクニュースに “騙されない” 対策になるでしょう。
繰り返しになりますが、新聞は書かれている情報を鵜呑みにせず、情報を「客観的な事実」と「主観の報道」に分け、「客観的な事実」のみをキャッチアップしていくようにしていくのが、新聞との賢い付き合い方と言えそうです。
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