楠木正成 最後の言葉〜辞世の句

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楠木正成 最後の言葉〜辞世の句「辞世の句」とは、人が死の間際に詠む漢詩・和歌・俳句などのことです。自分の人生を振り返り、この世に最後に残す言葉として、様々な教訓を私たちに与えてくれるといって良いでしょう。

古来より数えきれない辞世の句が残されてきましたが、今回は、楠木正成の最後の言葉として楠木正成の辞世の句を紹介してみることにします。

楠木正成の最後

楠木正成は鎌倉時代〜南北朝時代に活躍した武将で、鎌倉幕府の大軍に寡兵で挑み倒幕の引き金となったことで有名です。その後、楠木正成は南朝方の有力武将として足利方と戦いますが、湊川の戦い(兵庫県神戸市)で敗れ、1336年7月4日(建武3年5月25日)に弟の楠木正李と刺し違えて自決しました。享年は42歳前後だったようです。

そんな楠木正成の辞世の言葉と言われているのが以下の言葉です。

楠木正成 辞世の句

「罪業深き悪念なれども、われもかように思ふなり。いざさらば同じく生を替へてこの本懐を達せん」

現代文に訳すなら「罪業の深い救われない考えだが、私もそう思う。さあ、それでは、同じように生まれ変わって、このかねてからの願いを果たそうではないか。」といったところでしょうか。

この言葉は、死に際して、弟の楠木正李が言った「七生まで生まれ変わっても、やはり同じ人間に生まれて朝敵を滅ぼしたいと思う。」という言葉に答えたものだと言われています。

楠木正成が死を前にした時、彼の頭の中を去来したのはなんだったのでしょう。この楠木正成の最後の言葉である辞世の句は、皆さんの心にどう響きましたか?

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