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牛首を懸けて馬肉を売る(ぎゅうしゅをかけてばにくをうる)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「牛首を懸けて馬肉を売る(ぎゅうしゅをかけてばにくをうる)」
という中国の古書「晏子春秋」が出典の故事成語です。
「牛首を懸けて馬肉を売る」とは
「牛首を懸けて馬肉を売る」とは、
牛の頭を店頭に掲げておきながら、馬の肉を売るたとえから「見せかけはしっかりしているが、中身が伴っていない」という意味で使われます。
私の本業はインターネット集客ですが、同業者の中には到底お客様の役に立たないような集客サービスを法外な値段で販売している会社があります。
そういった会社はえてして一部上場しているような著名な企業が多く、日々営業マンが、リストに載っている企業や店舗に対してせっせとテレアポを行い、自社の知名度を全面に押し出して、高価なサービスを即日でカード決済させる事例が後を絶ちません。
この種の “サービス” は「牛首を懸けて馬肉を売る」ように見た目はしっかりしているように見えますが、大体10年以上も昔からあるような陳腐なサービスで効果も薄れ、プロなら誰も見向きもしないような内容だったりします。こんな “サービス” をお客様が何も知らないことをいいことに押し売りまがいで販売する手法は、真っ当なビジネスと私には思えません。
世の中に点在するこういった「牛首を懸けて馬肉を売る」サービスや商品に引っかからないためには、売っている企業や人を見るのではなく、そのサービスや商品の中身を見る目を養うことが重要です。そもそも、不特定多数に電話営業を掛け、その日中に決済させようとするような “サービス” は真っ当なサービスではないと思うのですが・・・。