草を打って蛇を驚かす

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草を打って蛇を驚かす

草を打って蛇を驚かす

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「草を打って蛇を驚かす」

という中国の有名な兵法書「三十六計」が出典の故事成語です。

「草を打って蛇を驚かす」とは

「草を打って蛇を驚かす」とは、
蛇が隠れている草むらを叩いて、驚いた蛇をあぶり出すように「状況がわからない場合は、一石を投じて反応を探る」という意味になります。

例えば、現代のビジネスでも、商談などで相手の出方がわからない場合、本題とは少し異なった内容の話を振ってみることがあります。

何も情報がなければ、対処のしようもありませんが、何らか相手方の反応があれば、その反応を元に状況を推測することもできます。もちろん正確性には欠きますが、相手側の意図はおぼろげながらも見えてくるものです。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の有名な言葉がありますが、昔も今も相手の状況を知ることは、勝つために重要なことです。その意味でも「草を打って蛇を驚かす」策をうまく使いこなしていくべきでしょう。

 

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