誹謗中傷対策として2ちゃんねる対策などを行っているIT企業 株式会社DYMが2ちゃんねるやSNS上で“炎上”するという笑えない話が起きています。
【関連記事:DYMが再炎上】
発端はDYM社の海外研修(実質的な海外旅行)で起きた不祥事でした。
タイにある王室保養地ホアヒンでDYM社員が泥酔全裸になり集団で騒いだ「タイ全裸事件」です。
この「タイ全裸事件」は現地タイで物議を醸し、その後日本でも各種ニュースやSNSで取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思います。
実は当該事件を引き起こしたDYM社は、2ちゃんねる対策などの誹謗中傷対策も行っている会社でしたので、ネット炎上後にどのような対応を取るのか注視していました。
そして、事件発生から5日が経ち、ようやく関係者各位宛の謝罪文が代表者名でホームページに掲載されました。
関係者 各位
弊社メンバーによるタイホアヒンでの騒動のお詫び
急啓 平素は、格別のご高配を賜り、お礼申し上げます。
この度、弊社メンバーが平成 28 年 3 月に実施したタイ王国への旅行に際しまして、タイ中部のリゾート地ホアヒンにあるホテルの浜辺にて当社のメンバーの一部が泥酔して全裸となっていたことが判明しました。
関係者の皆様をはじめ、世間をお騒がせして、誠に申し訳ございませんでした。
特に、旅行先の解放感でタガが緩み、深く考えることなく、タイ王国の国民の方々の名誉感情を害する行いに至りましたこと、深く反省し、心よりお詫び申し上げます。今後、同様のことが無いよう、メンバーの教育を徹底して参る所存でございます。
甚だ簡単ではありますが、まずは、弊社の不祥事のお詫びと再発防止のお約束まで申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
しかしながら、この謝罪文を巡って、社員に責任を押し付ける内容だとし、2ちゃんねる上で“再炎上”しているようです。
さらに、Googleで社名検索すると「DYM タイ」「DYM 社員旅行」「DYM ホヒアン」のサジェストキーワードが出てきますが、検索システムが比較的脆弱なヤフー検索でサジェストキーワードが出てこないところを見ると、自社に対して“誹謗中傷”対策を講じている可能性もありそうで、もし意図的に“誹謗中傷”対策を講じているとすれば、今後大きな炎上事案になってしまうかもしれません。
ネット炎上事案では、事実であった場合は素直に認めて、しっかりと詫びること、その上で既にSNSなどネット上にアップしている「証拠」を消すなど、火消しにまわらないことが重要だと思います。
今回の騒動であれば、タイ国民、お客様・関係者、日本国民に対してしっかりと詫びた上で、代表者に責任があることを明示することが肝要です。
誹謗中傷対策とは、誤った情報や行き過ぎた反応を排除するもので、自社にとって都合が悪い内容を隠すことではありません。
事実を隠そうとすればするほど、反作用(更なる炎上)も大きくなるということを経営者は肝に命じておきたいものです。