財務省の文書書き換え問題〜全文&時系列

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財務省の文書書き換え問題〜全文&時系列

財務省書き換え文書の全文が公開される

朝日新聞の報道から始まり、野党が火をつけた「財務省の文書書き換え問題」ですが、財務省側から書き換えられた文書の全文について公表されました。

マスコミ・野党とも森友学園問題は安倍総理もしくは安倍昭恵夫人が関与していると疑い、倒閣の材料として必死に追求を行なっているわけですが、事の真偽は、時系列で並べてみればはっきりしますので、森友学園問題の時系列の出来事と合わせた形で今回財務省から提出された文書の全文を置いてみることにしました。

では、早速、見てみることにしましょう。

森友学園問題の時系列と財務省文書の関係

時期 起こったこと 土地の状況
 2012年
2012年01月 大阪音楽大学が最大7億円での購入を希望 (2009年〜2012年)
売却にあたって国土交通省大阪航空局がレーダー探査などによって地下の状況を調査

地下3メートルの深さまで廃材やコンクリート片などが確認されたほか、土壌の一部にはヒ素や鉛が含まれていたことが判明。

2012年07月 近畿財務局は時価9億円超での売却を希望し、大阪音楽大学側は購入断念
2012年10月 「現物出資」として所有権が新関空会社へ移転
2013年
2013年01月 錯誤により所有権が国土交通省に戻る
2013年04月 豊中市が約472平方メートルを特定有害物質の汚染区域に指定
2013年6〜9月 当該国有地の売却を公募
2013年08月 籠池氏が兵庫県議 黒川治氏(自民)を通じて鴻池参院議員に接近
2013年09月 森友学園が土地の取得を要望
籠池氏より鴻池事務所に相談

「財務局より7~8年賃借後の購入でもOKの方向だが、財務局から土地取引の前提として大阪府から小学校設置認可を受けるよう求められたので何とかして欲しい」と要望

2014年
2014年01月 籠池氏より鴻池事務所に相談

「土地評価額10億。10年間の定期借地として賃料年4%、賃料年約4000万円の提示有り」と説明し「高すぎる」「何とか働きかけして欲しい」と要望

 2014年06月 6/30付 文書
2014年10月 森友学園が大阪府私立学校審議会に小学校の新設認可を申請
2014年12月 大阪府私立学校審議会が森友学園の認可答申保留
大阪府議・中川隆弘氏(大阪維新の会)と面会
2015年
2015年01月 大阪府私立学校審議会で小学校の新設が認可適当とされる
2015年02月 当該国有地を森友学園側へ貸し出した後に売却することについて国有財産近畿地方審議会で了承される
2/04付 文書
2/20付 文書
2015年04月 4/27付 文書
4/28付 文書①
4/28付 文書②
4/30付 文書
2015年05月 近畿財務局が森友学園と10年間の定期借地契約と期間内(概ね8年以内)の売買予約契約を締結
5/27付 文書
2015年07月 (2015年07〜12月)
森友学園が全域の地下3mまでのコンクリート片など720トンと、鉛などの汚染土1090トンを除去し、汚染区域の指定は解除
2015年09月 近畿財務局、大阪航空局、設計業者、工事業者の4者で産廃の処分方法について協議

近畿財務局「産廃残土処分の価格が通常の10倍では予算がつかない。借主との紛争は避けたいので、場内処分の方向で協力して欲しい」

2016年
2016年02月 2/25付 文書
2016年03月 校舎や体育館を建設するための杭打ち作業中に、さらに深い地中から廃材や生活ゴミなどの新たなゴミが見つかる
東京の財務省内で籠池氏が同省理財局幹部と面会
森友学園側が土地の購入を申し入れ
地下3mまでのゴミ除去費1億3176万円を国が負担する合意書が森友学園側と財務省側で交わされる
3/29付 文書
2016年04月 4/14付 文書
森友学園が廃材などの撤去工事や土壌改良を行ったことを現地で確認した上で、当初から確認されていたゴミ撤去費用として、1億3176万円を学園側に支払い
2016年05月 5/31付 文書
2016年06月 6/14付 文書①
6/14付 文書②
森友学園が1億3400万円(年利1%の10回払い)で土地を買い取る
評価額:9億5600万円
ゴミ撤去費用:8億1900万円

こうして並べていくと、私には政治家や安倍昭恵夫人の名前を借りながら、巧妙に交渉を進めていく森友学園の籠池氏の姿しか見えてきませんが、皆さんにはどのように見えますか?

気になったこと

財務省の文書を見ていくと、安倍昭恵夫人のことを「安部首相夫人」と漢字を間違って記載されています。どのマスコミも報道はしていないようですが、忖度しなければならない相手の漢字を間違ったりはしないと思うのですが・・・。