配偶者転勤休業制度とは?

その他の用語

配偶者転勤休業制度とは?結婚をした夫婦は、ほとんどの夫婦が一緒に暮らしています。不仲になって別居をするのであれば話は変わりますが、仲がいい夫婦が離れて暮らすのには事情があるでしょう。夫婦仲は問題がないというのに一緒に暮らしていない夫婦の理由の一つもに、配偶者の転勤があります。

遠隔地に転勤になった場合には、一緒についていくかそれとも残るかを考えなくてはなりません。

専業主婦(専業主夫)であれば、一緒についていくのが自然ではありますが、妻(もしくは夫)が仕事を持っている場合にはどうすればいいのでしょうか?

仕事を辞めてついていくようにすれば、夫婦は離れずにすみますが、妻(もしくは夫)が今まで積み上げてきたキャリアはどうなるのでしょうか。これからもずっと働き続けたいと考えていた方にとってはつらい選択になります。

だからといって仕事を優先して配偶者と離れて暮らすことを選んだ場合には、今後の夫婦関係がどうなるかわかりません。そばで配偶者を支えることもできなくなりますし、子供がいる場合などでも家族が離れて暮らすよりも一緒に暮らすようにしたほうが良いでしょう。

転勤先が通える距離なのであれば仕事を辞める必要はなく、遠方になって通勤時間がかかったとしても頑張ることもできます。しかし海外赴任などの場合には通うことはまずできません。

そんな時に夫婦が離れて暮らさなくてもいいようにするための制度としてあるのが、配偶者転勤休業制度です。

配偶者転勤休業制度とは、配偶者が転勤になった場合、配偶者の転勤先に同行を希望している社員に対して休業を認める制度のことです。

配偶者転勤休業制度を活用することによって、一時的に仕事を離れることにはなりますが、会社に在籍をしておくことができるのです。配偶者転勤休業制度ならば、今までのキャリアを失ってしまうこともありませんので、例えば夫の海外赴任が終わった時にはまた元の会社で働けます。

仕事を辞めなくてもいいのであれば、配偶者と離れて暮らさなくてもいいですし、再就職先を探す必要もありません。しかし、休業中には給料を支払われませんので、経済的なことも考えて制度を利用するかを考える必要があります。

配偶者転勤休業制度には会社としてもメリットがあります。会社としても、今まで教育し育ててきた優秀な社員を手放さなくてもよくなりますし、社員のモチベーションを高めることもできます。配偶者転勤休業制度があることで、会社も社員もメリットが生まれてきます。