君子三畏(くんしさんい)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
君子三畏(くんしさんい)
という中国の有名な古書「論語」が出典の故事成語です。
「君子三畏(くんしさんい)」とは
「君子三畏(くんしさんい)」とは、
「君子には、おそれ敬う3つのこと(天命・徳の高い人・聖人の言葉)がある」という意味です。
では、出典となった「論語」の一節を見てみましょう。
孔子日く、君子に三畏有り。
天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。
小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る。
天命を畏れ、大人を畏れ、聖人の言を畏る。
小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎れ、聖人の言を侮る。
とあり、現代文に訳すなら、
孔子は言う。「君子には、三つのおそれ敬うことがある。
天命をおそれ敬い、徳の高い人をおそれ敬い、聖人の言葉をおそれ敬う。
つまらない人は、天命をおそれ敬うことをせず、勝手に振る舞い、徳の高い人に対して無礼を働き、聖人の言葉を侮る」
天命をおそれ敬い、徳の高い人をおそれ敬い、聖人の言葉をおそれ敬う。
つまらない人は、天命をおそれ敬うことをせず、勝手に振る舞い、徳の高い人に対して無礼を働き、聖人の言葉を侮る」
といった感じになります。
自分が何をすれば良いかを知って行動し、人格の優れた人に敬愛の念を持ち、先人が残した言葉を大切にすることは、今の世でも変わりません。
私たちも「君子三畏」を大切に生きていきたいものです。