出版営業の方が頑張っているのでしょうか。
身の回りの経営者・社長で本を出版する人が増えてきたように思います。ということで、今回は経営者の本出版について書いてみることにします。
実は、私のところにも立て続けに複数の出版社から本出版の打診がありました。結果から言うと、全てお断りしました。
出版社の方からは、経営者自身や会社のブランディングになるとか色々言われ、そういった側面があることは否定しませんが、本を書いたことでその著者自身に箔がつくような時代でもないと思います。
本を書くということは、
1.自分の経験が人の為に役立つ
2.自分の考えを世間に広める
のいずれかだと私自身は考えています。
1.の場合だと、
そもそも、本というのは過去のことを切り取って取り上げているものです。
人は経験と共に成長すると思っていますので、成長途上の人の過去の話はほとんど意味がないと個人的には思っています。一年前に正しいと思ったことが、経験を積んで誤りに気付くことは少なくありませんので、本では最新の正しい情報をお伝えできないですし、
2.の場合だと、
例えば、本のプロモーションに関わるコストや出版に関わる時間でSNSのフォロワーを集めて、記事を発信した方が余程効率的です。
200万円程あれば Facebookページに約1万人のファロワーを広告で獲得できます。Facebookの場合、一記事を書くとフォロワー数の約20%の人にリーチする(記事を見てもらう)ことができますので、1万人のフォロワーがいれば、一記事で約2,000人、毎日一記事を投稿すると月に約6万人に記事を見てもらうことができます。
というのが本の出版を断った主たる理由です。
本は本の良さがあるかと思いますが、中小企業の経営としては、経営者&会社のブランディング面や集客の費用対効果からはもっと効率的なものはいくつもあるのも事実ですが。