ネット掲示板の書き込み対策をするべきか?

経営豆知識

ネット掲示板の書き込み対策をするべきか?先日お客様から「ネット掲示板の書き込み対策をするべきか?」と相談がありました。

誹謗中傷対策専門の業者から「御社関連のキーワードで検索すると悪い評判がヒットするので、何らか対策をした方が良いですよ」と営業電話があったそうで、その場は断ったものの、少し心配になったので聞いてみたとのことでした。

お客様のニーズ、従業員のニーズに100%応えていければ良いのでしょうが、なかなか難しいのが現状です。事業を続けていると、どうしても不満を持ったお客様や従業員(元従業員も含む)などが生まれ、中には、悪評(ネガティブ情報)をネット上のブログや掲示板に書き込む人たちが出てきます。

世の中には、そういった悪い評判の書き込み・ネガティブ情報を“消す”業者(通称:消しゴム屋さん)もいて、日夜、様々なネガティブキーワードで検索しては営業電話を掛けているわけです。

日本のインターネット検索サイトはGoogleとヤフーでほとんどを占めています。そして、GoogleもヤフーもGoogleの検索システム(検索エンジンと言います)を使っています。

つまり、企業にとって都合の悪い評判の書き込み・ネガティブ情報を“消す”ということは、Googleの検索エンジンで構築された検索順位を崩すということでもあります。当然、Googleは恣意的な検索順位の変動を余程のことがないと容認してくれませんので、悪い評判の書き込み・ネガティブ情報を“消す”といっても、実際にできることは限られています。

まず、ネットへの書き込みが完全に事実とは異なる誹謗中傷であった場合は、書き込んだ本人またはブログや掲示板の運営者に対して、弁護士等を通じ、ブログや掲示板に書き込まれた内容を消去することを依頼します。

しかし、実際のケースは「ネットへの書き込みが完全に事実とは異なる誹謗中傷である」場合は非常に少なく、何らか思い当たる節がある場合がほとんどでしょうから、そうなると、ブログや掲示板に書き込まれた内容を消去して検索結果に表示されないようにするのではなく、悪い評判の書き込み・ネガティブ情報の検索順位を相対的に下げるということになります。

ネット掲示板の書き込み対策をするべきか?・・・