水素水の飲用効果
水素水といえば、女優の藤原紀香さんの結婚式の引き出物に水素生成器が贈られるなど、健康・美容界隈で話題になっていましたが、先日、国民生活センターが「水素水」について、“注意喚起”をしていました。
水素水の飲用により期待できる効果を国民生活センターが水素水事業者に聞いていましたが、驚きの答えがまとめられていましたので、以下に記載してみましょう。
事業者（全15社）が考える「水素水の飲用により期待できる効果」は、
水分補給：11社
美容：４社
アンチエイジング：３社
ダイエット：２社
疲労回復：２社
という結果だったそうです。
国民生活センターの調べによると、
販売元等のホームページや直販サイトには、容器入り水素水は10銘柄中８銘柄で、水素水生成器は９銘柄中７銘柄で、水素や水素水に期待されている効能効果に関する記載がありました。中には、「様々な病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化する」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があり、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがありました。
販売元のホームページや直販サイトには、商品について、容器入り水素水の４銘柄、水素水生成器の２銘柄で、「アトピーに痒い部分に水素水をつけて下さい」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があり、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがありました。また、１銘柄の商品のパッケージにも、同様の記載がありました。
となっていましたので、随分、事業者側が広告宣伝している内容や、消費者が水素水に期待している内容とは、大きく異なっていることがわかります。ほとんどの水素水・水素水生成器で、何らかの健康・美容効果があるとうたっているわけですから、法的に問題があると言っても良いでしょう。
国民生活センターでも
水素水には公的な定義等がなく溶存水素濃度も様々です。また、特定保健用食品（トクホ）や機能性表示食品として許可、届出されたものは、現在のところありません。
と言っている通り、「水素水」自体にもまだ健康面での効果・効能が認められていません。にもかかわらず、インターネット上を中心に 水素水の広告が溢れている状況について、広告媒体社側も対策を考えるべき時だと思います。
