エコ・ファースト制度とは
エコ・ファースト制度とは、環境大臣に対し、地球温暖化対策や廃棄物・リサイクル対策など、自社の環境保全に関する取り組みを約束する制度です。
業界のトップランナーを走る企業が環境の保全に関する行動を促進することを目的として成立した制度とも言えるでしょう。
エコ・ファースト制度は、企業が環境大臣に対し京都議定書の目標達成に向けた地球温暖化対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束することで、「エコ・ファースト・マーク」の使用が認可されます。この「エコ・ファースト・マーク」は、店頭や広報紙上などで用いることが可能です。
エコ・ファースト・マークを取得することによって、社会に対して環境に配慮している企業であることをアピールすることができます。
暮らしを様々な場面で支えながら、環境保全に関する取組の先進企業として活躍する業界のトップランナーとされる企業がこの制度に多数参加していますが、エコ・ファースト制度によって「エコ・ファースト・マーク」を取得するためには、企業の環境に関する取り組みに先進性、独自性があることが条件となっており、その活動が全国の模範となることも基準として選定されています。
エコ・ファーストな活動を行なっている企業とは、環境省に対し、次に掲げるような内容を含む約束をした企業のことを言います。
すなわち、 京都議定書の目標達成に向けた地球温暖化対策はじめとして、しっかりと自社の環境保全に関する目標を明示し、しかも、この目標を実現するための取り組みが、業界のトップランナーとしての先進性・独自性を有するものであることが認定の条件となっています。ただ環境に配慮しているだけでなく、業界のトップランナーとして先進性と独自性を持っているかどうかが審査の基準となっている点が特徴です。つまり環境に配慮した活動が全国の模範となるような取り組みであることが求められているのです。
この約束された取り組みの推進状況の確認を行う仕組みも設けなければならず、その仕組みに基づいた活動を環境省への報告、又は公表しなければならないというルールがあります。エコ・ファースト制度に基づいて「エコ・ファースト・マーク」の使用が認可された場合でも、約束に違反した場合にはマークの使用が取り消されることもあります。
このようにエコ・ファースト・マークを積極的に使用することによって、社会に対して先進的でユニークな環境に関する活動を行なっている企業であることをアピールすることができますが、環境省では、原則として業界ごとに1社ずつ、計100社を目標に選んでいく方針で、現在もこのエコ・ファースト制度の積極的な利用を呼びかけています。