晩節を汚す!?〜自らの引き際と引退年齢

晩節を汚す!?〜自らの引き際と引退年齢昔よりも寿命が延び人生は長くなっていますが、私自身も50歳代を前にして、経営者・ビジネスマンとしての晩節を汚すことのない様、自らの引退時期を考えるようになりました。

特にオーナー経営者や個人事業主の場合、定年や他の人が決めてくれないので、自分の引き際は自分で決めなければなりません。ということで、経営者を中心に自らの意思で引退した(と思われる)時の年齢を思いついた範囲でちょっと調べてみました。

  • 高田 明氏(ジャパネットたかた) 65歳
  • 安田 隆夫氏(ドンキホーテ) 66歳
  • 宗次 徳二氏(CoCo壱番屋) 53歳
  • 小泉 純一郎氏(政治家) 67歳
  • 石原 慎太郎氏(政治家) 82歳
  • 上岡龍太郎氏(タレント) 58歳

たまたま思いついた人がそうだったのかもしれませんが、思っていたイメージより若い年齢で引退していて、まず驚きました。私自身、さすがに50歳代では引退するつもりはないですが、遅くとも70歳前にはビジネスの第一線から退いて、隠居するか、後進の応援をするのが良いと思っています。

実は、私が引き際を70歳前に設定しているのには理由があります。
私には、独立する前、社員数 20名くらいの中小企業の運営を 3年ほど手伝っていた時期がありました。その会社には、70歳代のオーナー社長がいましたが、事業展開や縮小のタイミングを見極める目や計数感覚は優れていて、若干強権的な経営手法はいただけませんでしたが、他人からの意見には耳を傾ける優秀な経営者だったように思います。

しかし、時間とは恐ろしいもので、73歳になるあたりから、怒りっぽくなり、社員への猜疑心が目立つようになりました。同じことを何度も言ったり、話のつじつまが合わないことを言ったりし、他人からの忠告を受け入れなくなり、些細なことで社員の給料を上げ下げしたり、首を切ったりした為、社員とのトラブルも増えるようになってきました。

その後、私は起業してこの会社と離れましたので、この社長の「老い」が結果として会社経営にどう影響を与えたのかはわかりませんが、年齢が進んで老いてくると、認知症のリスクも高まりますし、ボケないまでも判断が鈍ったり、頑固になっていきます。

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記憶力が衰えていくのは工夫でカバーできる部分もありますが、「頑固」というのは曲者で、自分と異なる意見は全て受け入れられなくなってしまうと、新しい知識をキャッチアップできなくなってしまうばかりか、うまくいかない時に全て他人が悪いと考え、正常な状況判断ができなくなってしまい、結果、狭い身内の世界で「裸の王様」として過ごすことになります。

また、ベテランになればなるほど、外部から持たれるイメージと実務能力の間にギャップが生まれがちで、自分を高める努力を怠って年齢を重ねている人たちの中には、過去の実績や名声を徐々に食いつぶしている人 も多く見かけます。

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例えば、20年前にビジネス的に一線級だった人が、20年歳を重ねると案外中身のない ”コメンテーター” になってしまうのは、本人にとっても、その周囲の人にとってもマイナスにしかなりません。

折角得た名声も地に落ちるのは早いもの。「晩節を汚す」結果とならないよう引き際を誤らないようにしたいものです。

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