意先筆後(いせんひつご)

故事成語 故事成語・ことわざ

意先筆後(いせんひつご)

意先筆後(いせんひつご)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「意先筆後(いせんひつご)」

ということわざです。

「意先筆後(いせんひつご)」とは

「意先筆後(いせんひつご)」とは、
作品を描く際に、自分が何を伝えたいか、何を表現するのか、といった作品の意図や構想を明確に持つことが、技法よりも重要である」という意味です。

仕事の関係で企業のブランディングに携わることもありますが、経営者の経営に込めた考え方を明確にしないままキャッチフレーズやスローガンを作っても、ほとんど効果はありません。

そういった意味では「意先筆後」同様、優れたキャッチフレーズやスローガンを作ることよりも、経営の意図や構想を明確にすることの方が重要と言えます。

私たちは「意先筆後」において、「自分の作品で何を伝え、何を表現するか」と同様に、「自社が消費者や社会に対して何をもって貢献するか」という考え方なしに、安定した企業経営はないということを忘れないようにしたいものです。

 

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