魚懸甘餌(ぎょけいかんじ)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
魚懸甘餌(ぎょけいかんじ)
ということわざです。
「魚懸甘餌(ぎょけいかんじ)」とは
「魚懸甘餌(ぎょけいかんじ)」とは、
警戒心の強い魚でも、おいしいエサをつけられると簡単に釣り上げられてしまうように「目先の欲に迷うと失敗するので、甘い誘いには注意しないと、身の破滅に繋がる」という意味です。
会社を経営していると、色々な人に会い、色々な提案を受けますが、気をつけたいのが「儲け話」。目先の欲に目が眩んでしまうと、日頃は冷静な人でも簡単に騙されてしまうことになります。
そもそもお金を得るのに「楽な方法」や「すぐに増える方法」はありません。自らが汗をかき、知恵を絞って得られるお金は、時間は掛かりますが確実です。特に経営者は「魚懸甘餌」という言葉を戒めとして忘れず、虚業に脇目も振らず、実業に集中していくことこそ大切ではないでしょうか。