ご記憶の方も多いと思いますが、タイで社員が全裸になった集団不祥事でネット炎上した会社がありました。
株式会社DYMというIT系の会社ですが、職業柄、Webマーケティングの観点で興味を持って見ていることがあります。
実は、このDYM社はネット上の「誹謗中傷対策」をサービスとして提供しています。具体的には、Google や Yahoo!での検索結果にネガティブ情報が出てくる場合、そのネガティブ情報の検索順位を相対的に下げる「逆SEO」、代表的な掲示板である「2ちゃんねるのスレッド削除」が代表的な誹謗中傷対策メニューとなっています。
今回のタイ不祥事によるネット炎上事案で、例えば「DYM」と社名で評判を検索した時、ネガティブ情報が検索上位に表示されるようになってしまいました。また、2ちゃんねるのスレッドやまとめサイトも乱立した為、DYM社関連キーワードは悪い評判で埋め尽くされつつあります。
このままでは、社名を検索すると「タイで全裸事件を引き起こしたDYM社」という情報や、社長名を検索すると「タイで全裸事件を引き起こしたDYM社の社長」という情報が一目瞭然ですので、取引上も人材採用上も非常にまずい事態だと思います。
となると、自社の持つ「逆SEO」や「2ちゃんねるのスレッド削除」というノウハウを活かして、ネット上の悪い評判を除去しようと考えても不思議ではないでしょう。
本来、ネットの誹謗中傷対策では「誹謗中傷」という言葉の通り、根拠のない 書き込みに対して法的手段に訴えることも含めて解決していきます。しかし、実際に不祥事を引き起こしたDYM社に対しては「誹謗中傷」に当たらない悪い評判も多い為、DYM社としてとれる “対策” 手法は制限される訳ですが、逆SEO,2ちゃんねるスレッド削除といった “誹謗中傷対策” のプロとして、どのように “清浄化” していくのでしょうか?
DYM社の評判がネット上でどう変わっていくのか、今後数ヶ月ウォッチしていきたいと思います。