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片口聞いて公事を分くるな
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「片口聞いて公事を分くるな(かたくちきいてくじをわくるな)」
ということわざです。
「片口聞いて公事を分くるな」とは
「片口聞いて公事を分くるな」とは、
「判定を下す時は公平でなければならないから、必ず両方の言い分を聞いた上で判定を下すべきである」という意味です。
「片口聞いて公事を分くるな」をビジネスシーンに置き換えて考えてみましょう。
例えば、社内で揉め事や大きなミスがあった場合、責任の所在を明らかにすべき時があります。そんな時、勝手にこの人の方が信頼できるからという理由だけで、勝手に判断してはいけません。
関係した人から意見を聞いた上で状況を把握し、責任の所在を明らかにすることが、物事の解決の第一歩になり、次回以降、同様の失敗や揉め事が起こらなくすることにつながります。多くの人が関わる組織を運営する上では「公平性」という観点が非常に大切だということは、忘れないようにしたいものです。